40代から資格の勉強を始めようと思っても、なかなか続かないことがあります。
仕事で疲れている。
家事や家族の用事がある。
若い頃より集中力が続かない。
参考書を買っただけで満足してしまう。
勉強しない日が続くと、そのままやめてしまう。
このような悩みを感じる人は多いのではないでしょうか。
40代からの資格勉強では、学生時代のように長時間机に向かうのは簡単ではありません。
だからこそ、気合いや根性だけで続けようとするよりも、無理なく続ける仕組みを作ることが大切です。
この記事では、40代から資格勉強を始める人に向けて、学び直しを続けるコツを紹介します。
40代からの資格勉強は「短時間」で考える
40代から資格勉強を始めるなら、最初から長時間勉強しようとしない方が続けやすいです。
「毎日2時間勉強する」
「休日に5時間まとめて勉強する」
「1か月で一気に合格を目指す」
このような計画は、やる気があるときには魅力的に見えます。
しかし、仕事や家事がある中で続けるには負担が大きくなりがちです。
最初は、1日15分から30分でも十分です。
参考書を2ページ読む。
問題を5問だけ解く。
暗記カードを5分だけ見る。
動画講座を1本だけ見る。
前日に間違えた問題だけ確認する。
これくらいなら、忙しい日でも取り入れやすくなります。
資格勉強は、長時間やることよりも、続けることの方が大切です。
完璧な計画より「戻れる仕組み」を作る
資格勉強を始めると、最初は計画を立てたくなります。
何月までに参考書を終える。
何日までに問題集を1周する。
毎日何ページ進める。
もちろん計画は大切です。
ただ、40代からの学び直しでは、予定通りに進まない日もあります。
仕事が忙しい日。
体調がよくない日。
家族の予定が入る日。
急な用事が入る日。
どうしても疲れている日。
こうした日があるのは普通です。
そのたびに「計画通りにできなかった」と落ち込むと、勉強そのものが嫌になってしまいます。
大切なのは、完璧な計画ではなく、勉強が止まっても戻れる仕組みです。
次にやるページに付箋を貼る。
勉強記録をつける。
間違えた問題に印をつける。
教材を机の近くに置いておく。
週末に軽く見直す時間を作る。
こうしておくと、数日空いても再開しやすくなります。
1. 勉強する目的をはっきりさせる
資格勉強を続けるためには、最初に目的をはっきりさせることが大切です。
なぜその資格を取りたいのか。
仕事に役立てたいのか。
副業の準備をしたいのか。
生活の知識として学びたいのか。
転職や再就職に備えたいのか。
自分に自信をつけたいのか。
目的が曖昧だと、少し大変になったときに続ける理由がなくなりやすいです。
たとえば、FP3級なら「家計や保険、相続の基本を知りたい」。
簿記3級なら「副業や個人事業のお金の流れを理解したい」。
ITパスポートなら「在宅ワークに向けてITの基礎を学びたい」。
このように目的を言葉にしておくと、勉強の意味が見えやすくなります。
紙に書いて、参考書の表紙裏やノートの最初のページに貼っておくのもおすすめです。
2. 最初から難しい資格を選びすぎない
40代からの資格勉強では、最初の資格選びも大切です。
いきなり難関資格に挑戦するのも悪くありません。
ただし、勉強習慣がない状態で難しい資格から始めると、途中で挫折しやすくなります。
まずは、比較的始めやすい資格から選ぶのも良い方法です。
FP3級
簿記3級
ITパスポート
MOS
登録販売者
整理収納アドバイザー
介護職員初任者研修
こうした資格は、目的に合えば学び直しの入口にしやすいです。
大切なのは、有名な資格を選ぶことではありません。
自分の生活や仕事に関係があり、続けられそうな資格を選ぶことです。
最初の資格で「勉強を続けられた」という経験を作ると、次の学びにもつながります。
3. 勉強時間を固定しすぎない
資格勉強では、毎日同じ時間に勉強するのが理想に見えるかもしれません。
朝6時から勉強する。
夜9時から勉強する。
休日の午前中に勉強する。
もちろん、時間を固定できる人はそれで問題ありません。
ただし、40代の生活では予定が変わることも多いです。
時間を固定しすぎると、その時間にできなかっただけで「今日はもう無理」となりやすいです。
そこでおすすめなのは、複数の勉強候補時間を作ることです。
朝に10分。
昼休みに5分。
帰宅後に15分。
寝る前に10分。
休日に1時間。
このように、勉強できるタイミングをいくつか持っておくと、続けやすくなります。
「この時間にできなかったら終わり」ではなく、「どこかで少しできればよい」と考える方が現実的です。
4. 勉強内容を小さく分ける
資格勉強が続かない原因のひとつは、やることが大きすぎることです。
参考書を1章読む。
問題集を30ページ進める。
過去問を1回分解く。
暗記項目を全部覚える。
こう考えると、始める前から重く感じます。
勉強内容は、できるだけ小さく分けましょう。
参考書を2ページ読む。
問題を5問だけ解く。
用語を3つだけ覚える。
昨日の間違いを1問だけ見直す。
動画講座を10分だけ見る。
これなら始めやすくなります。
資格勉強では、始めるまでのハードルを下げることが大切です。
小さく始めると、意外とそのまま続けられることもあります。
5. 参考書は最初から完璧に読まない
資格勉強で挫折しやすい人は、参考書を最初から完璧に読もうとすることがあります。
1ページ目から全部理解しようとする。
わからない言葉が出るたびに止まる。
細かい数字を全部覚えようとする。
理解できない部分で何日も止まる。
これでは、なかなか先に進めません。
最初の1周目は、全体像をつかむだけで大丈夫です。
この資格では何を学ぶのか。
どんな分野があるのか。
どこが難しそうか。
どの分野に興味があるか。
まずは全体を軽く見ます。
2周目、3周目で少しずつ理解を深めていけば問題ありません。
資格勉強は、一度で覚えるものではなく、何度も触れて覚えるものです。
6. 問題集を早めに使う
参考書を読んでから問題集に進もうとすると、なかなか問題演習に入れないことがあります。
しかし、資格勉強では問題を解くことで理解が深まります。
まだ覚えていない状態でも、早めに問題を見てみましょう。
どんな聞かれ方をするのか。
どの用語がよく出るのか。
どこで間違えやすいのか。
自分は何が苦手なのか。
問題を解くと、勉強すべきポイントが見えやすくなります。
最初は間違えても大丈夫です。
むしろ、間違えることで覚えるべき場所がはっきりします。
7. 間違いノートを簡単に作る
資格勉強では、間違えた問題を放置しないことが大切です。
ただし、きれいなノートを作ろうとしすぎると、それだけで時間がかかります。
間違いノートは簡単で十分です。
日付
問題番号
間違えた用語
正しい答え
一言メモ
このくらいで問題ありません。
たとえば、
4月10日
FP3級 問題集 P35
公的年金の用語を混同
老齢基礎年金と老齢厚生年金を区別する
この程度で十分です。
大切なのは、あとで見返せることです。
試験前には、この間違いノートが自分専用の復習リストになります。
8. 勉強道具を一か所にまとめる
勉強が続かない原因は、意外と「始める準備が面倒」なことです。
参考書が見つからない。
ノートがない。
ペンがない。
電卓が別の部屋にある。
問題集を出すのが面倒。
こうなると、勉強を始める前に気持ちが下がります。
資格勉強に使うものは、一か所にまとめておきましょう。
参考書
問題集
ノート
筆記用具
付箋
暗記カード
電卓
学習タイマー
これらをファイルボックスや収納ワゴンにまとめておくと、すぐに始められます。
勉強は、始めるまでの手間を減らすほど続きやすくなります。
9. 勉強場所を決める
40代からの資格勉強では、勉強場所を決めることも大切です。
家の中で、どこで勉強するかを決めておきましょう。
小さな机。
ダイニングテーブルの一角。
寝室の隅。
リビングの端。
折りたたみデスク。
立派な書斎は必要ありません。
大切なのは、「ここに座ったら勉強する」という場所を作ることです。
場所が決まっていると、気持ちの切り替えがしやすくなります。
また、教材を近くに置けるので、勉強を始めるまでの手間も減ります。
10. スマホとの距離を作る
資格勉強を続けるうえで、スマホは大きな誘惑になります。
少しだけ見るつもりが、SNSや動画で時間が過ぎてしまう。
通知が来て集中が切れる。
調べ物をしていたはずが、別のページを見てしまう。
こうしたことはよくあります。
勉強中は、スマホを手の届かない場所に置くのがおすすめです。
別の部屋に置く。
バッグの中に入れる。
通知を切る。
機内モードにする。
タイマーは専用タイマーを使う。
スマホを我慢するより、物理的に遠ざける方が簡単です。
短時間の勉強でも、スマホを離すだけで集中しやすくなります。
11. 勉強記録をつける
資格勉強を続けるには、勉強記録をつけるのも効果的です。
記録といっても、難しく考える必要はありません。
今日は参考書を3ページ読んだ。
問題を5問解いた。
暗記カードを10枚見た。
動画講座を1本見た。
間違いノートを見返した。
この程度で十分です。
勉強記録をつけると、自分が少しずつ進んでいることが見えます。
資格勉強は、すぐに成果が見えにくいものです。
だからこそ、記録で進み具合を確認することが大切です。
カレンダーに丸をつけるだけでも効果があります。
12. やる気がない日は最低ラインだけやる
資格勉強をしていると、やる気が出ない日もあります。
疲れている。
眠い。
仕事で気力を使い切った。
家事が多かった。
気分が乗らない。
そういう日に無理をしすぎると、勉強そのものが嫌になってしまいます。
やる気がない日は、最低ラインだけやれば大丈夫です。
参考書を1ページだけ読む。
問題を1問だけ解く。
暗記カードを3枚だけ見る。
ノートを開くだけ。
次にやるページに付箋を貼る。
これだけでも、勉強の流れは切れにくくなります。
ゼロにしないことが大切です。
13. 家族に勉強時間を伝える
家族と暮らしている場合、自分だけの都合で勉強するのは難しいことがあります。
話しかけられる。
家事を頼まれる。
テレビの音が気になる。
生活音が気になる。
急な用事が入る。
こうしたことがあります。
短い時間でもよいので、「この時間だけ勉強する」と家族に伝えておくと勉強しやすくなります。
夜の20分だけ。
朝の15分だけ。
休日の午前中だけ。
夕食後の30分だけ。
長時間でなくても構いません。
家族に伝えておくことで、自分の中でも勉強時間として意識しやすくなります。
14. 休日に詰め込みすぎない
平日に勉強できなかった分を、休日にまとめて取り返そうとする人もいます。
しかし、休日に詰め込みすぎると疲れてしまいます。
休日は、平日の復習や少し長めの問題演習に使うのがおすすめです。
平日に読んだ部分を見直す。
間違えた問題を解き直す。
問題集を20問だけ解く。
次の週の予定を決める。
苦手分野だけ確認する。
休日は、無理に長時間やるより、次の週につながる勉強をすると続きやすくなります。
15. 資格ごとに続け方を変える
資格によって、続けやすい勉強法は変わります。
FP3級なら、分野ごとに区切って勉強するのがおすすめです。
年金、保険、税金、相続など、生活に近いテーマが多いので、興味のある分野から始めてもよいでしょう。
簿記3級なら、毎日少しでも仕訳問題に触れることが大切です。
読むだけでは身につきにくいので、問題を解きながら慣れていきます。
ITパスポートなら、用語を少しずつ覚えることが大切です。
毎日10個だけ用語を確認する、過去問アプリで数問解く、という進め方も向いています。
登録販売者なら、暗記量が多いため、毎日短時間の反復が大切です。
成分名や効能を少しずつ確認していくと続けやすくなります。
16. 独学がつらいなら講座も検討する
資格勉強は独学でもできますが、独学が合わない人もいます。
何から始めればよいかわからない。
参考書を読んでも理解できない。
スケジュール管理が苦手。
一人だと続かない。
動画で説明を聞いた方がわかりやすい。
こういう人は、通信講座やオンライン講座を検討してもよいでしょう。
講座の良いところは、学習の順番が用意されていることです。
動画講義、テキスト、問題演習、スケジュール管理などがまとまっているため、迷いにくくなります。
ただし、いきなり高額な講座に申し込む必要はありません。
まずは市販の参考書や無料情報で少し試してから、自分に合うかを確認するのがおすすめです。
17. 教材を増やしすぎない
資格勉強を始めると、参考書や問題集をたくさん買いたくなることがあります。
この本も良さそう。
あの問題集も必要かもしれない。
動画講座も見た方がよいかもしれない。
アプリも入れておこう。
しかし、教材を増やしすぎると、どれも中途半端になりやすいです。
まずは、基本の参考書1冊と問題集1冊で十分です。
その教材を何度も使い、足りないと感じたら追加しましょう。
教材を集めることより、使い切ることが大切です。
18. 勉強が止まってもやり直せばいい
資格勉強では、途中で止まることもあります。
1週間勉強できなかった。
1か月空いてしまった。
参考書を開くのが怖くなった。
前に覚えた内容を忘れてしまった。
こういうことは珍しくありません。
大切なのは、止まったことを責めすぎないことです。
資格勉強は、再開すればまた進められます。
止まったら、最初から全部やり直す必要はありません。
前に読んだところを軽く見返す。
問題を数問解いてみる。
苦手な部分だけ確認する。
今日からまた15分始める。
これで十分です。
勉強が止まっても、戻れれば失敗ではありません。
19. 小さな達成感を作る
資格勉強を続けるには、小さな達成感が必要です。
参考書を1章終えた。
問題集を10問解いた。
1週間続けられた。
苦手な用語を覚えた。
前より正解数が増えた。
こうした小さな成果を自分で認めることが大切です。
資格試験の合格だけをゴールにすると、途中がつらくなります。
合格までの途中にも、小さなゴールを作りましょう。
1日15分できた。
今週3日勉強できた。
問題集を1周できた。
それだけでも十分な前進です。
20. 体調を崩すほど無理をしない
40代からの資格勉強では、体調管理も大切です。
睡眠を削りすぎる。
休憩せずに長時間勉強する。
仕事の疲れを無視して詰め込む。
休日を全部勉強に使う。
こうしたやり方は、短期間ならできても、長く続けるのは難しいです。
資格勉強は大切ですが、体調を崩すほど無理をする必要はありません。
眠い日は早く寝る。
疲れている日は復習だけにする。
休日は休憩も入れる。
長時間座る日は軽く体を動かす。
無理なく続けることが、結果的に合格への近道になります。
40代からの資格勉強にあると便利な道具
資格勉強を続けるには、道具を整えるのも効果的です。
学習タイマー
デスクライト
ブックスタンド
暗記カード
付箋
ノート
ファイルボックス
電卓
収納ワゴン
省スペースデスク
座りやすい椅子
すべてをそろえる必要はありません。
自分が困っている部分に合わせて選びましょう。
集中が続かないなら学習タイマー。
手元が暗いならデスクライト。
参考書が開きにくいならブックスタンド。
教材が散らかるならファイルボックス。
簿記を勉強するなら電卓。
道具は、勉強を楽に始めるために使うものです。
まとめ
40代から資格勉強を続けるには、気合いだけに頼らないことが大切です。
仕事や家事がある中で勉強するなら、無理なく続ける仕組みを作りましょう。
今回紹介したポイントは、次の通りです。
- 勉強する目的をはっきりさせる
- 最初から難しい資格を選びすぎない
- 勉強時間を固定しすぎない
- 勉強内容を小さく分ける
- 参考書を最初から完璧に読まない
- 問題集を早めに使う
- 間違いノートを簡単に作る
- 勉強道具を一か所にまとめる
- 勉強場所を決める
- スマホとの距離を作る
- 勉強記録をつける
- やる気がない日は最低ラインだけやる
- 家族に勉強時間を伝える
- 休日に詰め込みすぎない
- 教材を増やしすぎない
40代からの学び直しでは、毎日完璧に勉強する必要はありません。大切なのは、少し止まっても戻れることです。
1日15分でも、問題1問でも、暗記カード5枚でも、続ければ前に進みます。資格勉強は、今後の仕事、生活、副業、在宅ワーク準備にもつながります。無理のないペースで、自分に合った学び直しを続けていきましょう。
