資格の勉強を始めようと思ったとき、最初に迷いやすいのが「独学で進めるか、通信講座を使うか」です。
参考書だけで勉強できるのか。
通信講座に申し込んだ方が早いのか。
お金をかけても続かなかったらどうしよう。
独学で始めて、途中でわからなくなったらどうすればいいのか。
このように悩む人は多いと思います。
資格勉強では、独学にも通信講座にもそれぞれメリットがあります。
どちらが正解というより、自分の性格、勉強時間、予算、目指す資格の難しさに合わせて選ぶことが大切です。
この記事では、資格勉強で独学と通信講座をどう使い分ければよいのか、初心者向けにわかりやすく紹介します。
独学と通信講座はどちらが正解?
結論から言うと、簡単な資格や入門資格なら独学から始めても十分です。
たとえば、
FP3級
簿記3級
ITパスポート
MOS
整理収納アドバイザー系の入門資格
このような資格は、市販の参考書や問題集が充実しているため、独学でも始めやすいです。
一方で、範囲が広い資格、法律や制度が複雑な資格、長期間の学習が必要な資格では、通信講座を使った方が進めやすい場合があります。
たとえば、
宅建士
行政書士
社労士
登録販売者
FP2級以上
簿記2級以上
このような資格では、学習範囲が広くなり、独学だけでは途中で迷いやすくなることがあります。
つまり、資格によって向き不向きがあります。
まずは、自分が受けたい資格の難易度と、どれくらい勉強時間を取れるかを考えることが大切です。
独学のメリット
独学の一番のメリットは、費用を抑えやすいことです。
市販の参考書や問題集を使えば、比較的少ない費用で勉強を始められます。
通信講座に比べると、初期費用が少ないため、「まず試してみたい」という人には向いています。
自分のペースで進められる
独学は、自分の生活に合わせて進められます。
朝に少し勉強する。
夜に問題集を解く。
休日にまとめて復習する。
苦手なところだけ時間をかける。
このように、自分のペースで調整できます。
仕事や家事がある人にとって、自由に進められるのは大きなメリットです。
教材を選びやすい
独学では、自分に合う参考書や問題集を選べます。
図解が多いもの。
文字が大きく読みやすいもの。
問題数が多いもの。
短期間で学べるもの。
初心者向けにやさしく説明されているもの。
書店や楽天市場、楽天ブックスなどで中身を確認しながら選べるのも便利です。
気軽に始められる
独学は、思い立ったらすぐ始められます。
参考書を1冊買う。
問題集を1冊買う。
無料の過去問を確認する。
動画や公式サイトで情報を調べる。
このくらいなら、すぐに始められます。
最初から大きなお金をかけないため、資格が自分に合うか試しやすいのも独学の良さです。
独学のデメリット
独学にはメリットがある一方で、続けるのが難しいという弱点もあります。
特に大人の資格勉強では、仕事や家事で疲れている中、自分で計画を立てて続ける必要があります。
何から始めればよいかわかりにくい
独学では、教材選びから自分で行う必要があります。
どの参考書がよいのか。
どの問題集を使えばよいのか。
いつ過去問に入ればよいのか。
どの分野を優先すればよいのか。
こうした判断を自分でする必要があります。
資格勉強に慣れていない人は、ここで迷いやすいです。
わからないところを質問しにくい
独学では、わからない部分が出てきたときに質問しにくいです。
参考書を読んでも理解できない。
解説を見ても納得できない。
同じ問題で何度も間違える。
制度や用語の意味がわからない。
このようなときに、自分で調べる必要があります。
調べる力がつくという良さもありますが、時間がかかりすぎることもあります。
スケジュール管理が難しい
独学では、学習計画を自分で作る必要があります。
いつまでに参考書を読むか。
いつ問題集を解くか。
いつ復習するか。
試験日までに何を終わらせるか。
これを自分で管理しなければなりません。
計画を立てるのが苦手な人は、途中で勉強が止まりやすいです。
通信講座のメリット
通信講座の一番のメリットは、学習の流れが用意されていることです。
何から始めればよいか迷いにくく、順番に進めやすいのが特徴です。
教材がまとまっている
通信講座では、テキスト、問題集、動画講義、確認テストなどがセットになっていることが多いです。
自分で教材を探す手間が少なくなります。
特に初心者の場合、「これを順番に進めればよい」という安心感があります。
動画講義で理解しやすい
文章だけでは理解しにくい人にとって、動画講義は大きな助けになります。
講師の説明を聞きながら学べるため、用語や制度の意味を理解しやすくなります。
FP、簿記、ITパスポート、登録販売者などは、動画で図解を見ながら学ぶとわかりやすい場合があります。
スケジュールを作りやすい
通信講座には、学習スケジュールが用意されていることがあります。
今日はここまで。
今週はこの単元。
試験前はこの復習。
苦手分野はここを確認。
このように、勉強の進め方が見えやすくなります。
自分で計画を立てるのが苦手な人には向いています。
質問できる講座もある
通信講座によっては、質問サポートがあるものもあります。
わからないところを質問できると、独学よりも安心感があります。
ただし、すべての講座に質問サポートがあるわけではありません。
申し込む前に、質問回数やサポート内容を確認しておくことが大切です。
通信講座のデメリット
通信講座は便利ですが、デメリットもあります。
一番大きいのは、費用がかかることです。
独学より費用が高くなりやすい
通信講座は、参考書と問題集だけで済む独学に比べると費用が高くなります。
安い講座もありますが、資格によっては数万円以上かかることもあります。
申し込む前に、
本当に必要か。
最後まで使えそうか。
自分の生活時間に合うか。
教材の内容はわかりやすいか。
サポートは必要か。
このあたりを確認しましょう。
申し込んだだけで満足しやすい
通信講座に申し込むと、「これで勉強を始めた」と安心してしまうことがあります。
しかし、講座は申し込んだだけでは意味がありません。
動画を見る。
テキストを読む。
問題を解く。
復習する。
試験日まで続ける。
この作業は自分で行う必要があります。
講座はあくまで道具です。
使わなければ成果にはつながりません。
自分に合わない講座もある
通信講座には、合う合わないがあります。
動画講義が長すぎる。
テキストが読みにくい。
解説が自分には難しい。
スマホ学習が使いにくい。
サポートが思ったより少ない。
こうしたこともあります。
申し込む前に、無料体験、サンプル講義、教材見本、口コミなどを確認しておくと安心です。
独学が向いている人
独学が向いているのは、次のような人です。
費用を抑えて始めたい人。
自分で計画を立てられる人。
本を読むのが苦ではない人。
わからないことを調べるのが苦にならない人。
すでに勉強習慣がある人。
まず資格が自分に合うか試したい人。
特に、FP3級、簿記3級、ITパスポートなどは、市販教材が多く、独学でも始めやすい資格です。
まずは参考書を1冊買って、数日読んでみるのもよいでしょう。
通信講座が向いている人
通信講座が向いているのは、次のような人です。
何から始めればよいかわからない人。
独学だと続かない人。
動画で説明を聞いた方が理解しやすい人。
スケジュール管理が苦手な人。
質問できる環境がほしい人。
短期間で効率よく進めたい人。
少し難しい資格に挑戦したい人。
特に、仕事や家事で忙しく、教材選びや計画作りに時間をかけたくない人には、通信講座が合う場合があります。
まずは独学で試してから講座を検討する方法
迷う場合は、最初から通信講座に申し込まず、まず独学で少し試してみるのがおすすめです。
たとえば、次の流れです。
- 入門書を1冊買う
- 1週間から2週間読んでみる
- 問題集を少し解いてみる
- 自分だけで続けられそうか確認する
- 難しいと感じたら通信講座を検討する
この方法なら、いきなり大きなお金をかけずに済みます。
資格の内容が自分に合うかも確認できます。
参考書を読んで「面白い」「続けられそう」と感じるなら独学で進めてもよいです。
逆に、参考書を読んでもまったく理解できない、勉強の順番がわからない、続けられそうにないと感じるなら通信講座を検討してもよいでしょう。
独学と通信講座を組み合わせる方法
独学か通信講座かを完全に分ける必要はありません。
組み合わせて使う方法もあります。
たとえば、
参考書は市販のものを使う。
わからない部分だけ動画講座を見る。
問題集は市販のものを追加する。
直前対策だけ講座を使う。
模試だけ利用する。
このように、必要な部分だけ講座を使う方法もあります。
全部を通信講座に頼らなくても、自分の弱点を補う形で使えば費用を抑えやすくなります。
資格別の使い分け方
資格によって、独学向きか通信講座向きかは変わります。
FP3級の場合
FP3級は、独学でも始めやすい資格です。
市販の参考書と問題集が多く、家計、保険、年金、税金、相続など生活に近い内容も多いです。
まずは独学で試してみるのがおすすめです。
ただし、制度や数字が苦手な人は、動画講座を使うと理解しやすい場合があります。
簿記3級の場合
簿記3級も独学で目指せる資格です。
ただし、最初に出てくる「借方」「貸方」「仕訳」でつまずく人が多いです。
参考書だけで理解できない場合は、動画講座を使うと流れが見えやすくなります。
簿記は読むだけではなく、問題を解きながら覚える資格です。
独学でも、問題集を早めに使うことが大切です。
ITパスポートの場合
ITパスポートは、独学でも目指しやすい資格です。
ただし、範囲が広く、IT用語、経営、セキュリティ、マネジメントなど幅広く出ます。
ITに苦手意識がある人は、図解の多い教材や動画講座を使うと進めやすいです。
用語を覚えるのが中心になるため、スマホアプリや問題集との相性も良いです。
登録販売者の場合
登録販売者は、暗記量が多い資格です。
医薬品の成分名、効能、副作用、注意点などを覚える必要があります。
独学でも可能ですが、覚える範囲が広いため、通信講座を使う人もいます。
特に、どこを優先して覚えればよいかわからない人は、講座のカリキュラムが役立つ場合があります。
宅建士の場合
宅建士は、独学で合格を目指す人もいますが、法律用語や範囲の広さでつまずきやすい資格です。
法律の勉強に慣れていない人は、通信講座を検討してもよいでしょう。
特に、民法や宅建業法などの考え方を理解するには、講師の説明があるとわかりやすい場合があります。
通信講座を選ぶときのチェックポイント
通信講座を選ぶときは、価格だけで決めないことが大切です。
次の点を確認しましょう。
1. 教材がわかりやすいか
テキストの見本やサンプル講義を確認しましょう。
文字が見やすいか。
図解があるか。
初心者向けに説明されているか。
動画の説明が聞きやすいか。
教材が合わないと、続けるのが難しくなります。
2. 学習期間が自分に合うか
講座によって、標準学習期間が違います。
短期合格向けの講座もあれば、半年以上かけて進める講座もあります。
自分の生活に合うペースか確認しましょう。
仕事や家事が忙しい人は、無理なく進められる講座の方が続きやすいです。
3. スマホで学べるか
在宅だけでなく、すきま時間に勉強したい人は、スマホ対応も確認しましょう。
動画をスマホで見られるか。
問題演習がスマホでできるか。
音声学習があるか。
進捗管理ができるか。
通勤中や休憩中に学びたい人には便利です。
4. 質問サポートがあるか
わからないところを質問したい人は、質問サポートの有無を確認しましょう。
質問回数に制限があるか。
メールで質問できるか。
回答までどれくらいかかるか。
質問サポートが料金に含まれているか。
講座によって大きく違います。
5. 価格と内容が合っているか
安い講座でも、自分に必要な内容が入っていれば十分です。
逆に、高い講座でも使いこなせなければ意味がありません。
価格だけでなく、教材、動画、問題演習、サポート、学習期間を見て判断しましょう。
独学用の教材を選ぶポイント
独学で進める場合は、教材選びが大切です。
1. 初心者向けの参考書を選ぶ
最初は、難しすぎる本を選ばない方がよいです。
図解が多い。
文字が読みやすい。
例え話がある。
試験範囲が整理されている。
問題演習につながりやすい。
このような参考書を選ぶと始めやすくなります。
2. 問題集も一緒に用意する
参考書だけでは、試験対策として不十分です。
資格勉強では、問題を解くことで記憶に残りやすくなります。
参考書1冊。
問題集1冊。
まずはこの組み合わせで十分です。
教材を増やしすぎないことも大切です。
3. 最新版を選ぶ
資格によっては、制度や出題範囲が変わることがあります。
FP、宅建、登録販売者、IT系資格などは、できるだけ最新版の教材を選びましょう。
古い教材を使うと、制度が変わっている場合があります。
特に法律や制度が関係する資格では注意が必要です。
4. 自分が読みやすいものを選ぶ
評判が良い教材でも、自分に合わない場合があります。
文字が細かすぎる。
説明が難しい。
図が少ない。
問題の解説が合わない。
こう感じる教材は、続けにくくなります。
できれば中身を確認して、自分が読みやすいものを選びましょう。
費用を抑えたい人の進め方
費用をできるだけ抑えたい人は、まず独学から始めるのがおすすめです。
参考書1冊。
問題集1冊。
無料の公式情報。
過去問。
学習アプリ。
図書館の本。
このあたりを活用すれば、かなり費用を抑えられます。
ただし、古い情報には注意が必要です。
試験制度や法律が関係する資格では、古い本だけに頼らないようにしましょう。
時間を節約したい人の進め方
仕事や家事で忙しい人は、通信講座の方が時間を節約できる場合があります。
教材選びに迷わない。
学習順序が決まっている。
動画で理解しやすい。
問題演習までまとまっている。
このようなメリットがあるため、勉強の準備にかける時間を減らせます。
ただし、講座を選ぶ時間は必要です。
無料体験やサンプル講義を見て、自分に合うか確認してから選びましょう。
途中で独学から通信講座に切り替えてもいい
最初は独学で始めたけれど、途中で難しくなることもあります。
参考書を読んでも理解できない。
問題集が進まない。
勉強の順番がわからない。
試験日が近づいて不安になる。
このような場合は、途中から通信講座を使っても問題ありません。
最初から最後まで独学にこだわる必要はありません。
資格勉強の目的は、独学を貫くことではなく、理解して合格に近づくことです。
必要なら、途中で勉強方法を変えても大丈夫です。
通信講座に申し込む前に確認したいこと
通信講座に申し込む前には、次の点を確認しましょう。
本当にその資格を受ける予定があるか。
勉強時間を確保できるか。
教材を使い切れそうか。
サンプル講義はわかりやすいか。
返金制度や受講期限はどうなっているか。
質問サポートは必要か。
スマホで学習できるか。
追加費用がないか。
勢いだけで申し込むと、使い切れないことがあります。
特に高額な講座は、必ず内容を確認してから決めましょう。
迷ったときの判断基準
独学か通信講座かで迷ったら、次のように考えると選びやすいです。
費用を抑えたいなら独学。
勉強の順番に迷うなら通信講座。
本を読むのが得意なら独学。
動画で説明を聞きたいなら通信講座。
短期間で進めたいなら通信講座。
まず試したいなら独学。
難関資格なら通信講座も検討。
入門資格なら独学からでもよい。
最初から正解を決める必要はありません。
まず独学で試して、必要なら通信講座を使う。
この流れが一番失敗しにくいです。
まとめ
資格勉強では、独学と通信講座のどちらが正解というわけではありません。
大切なのは、自分の目的、予算、勉強時間、資格の難易度に合わせて選ぶことです。
独学は、費用を抑えやすく、自分のペースで進められるのがメリットです。
一方で、教材選びやスケジュール管理を自分で行う必要があります。
通信講座は、学習の流れが用意されており、動画講義やサポートを使えるのがメリットです。
一方で、費用がかかり、申し込んだだけで満足しないよう注意が必要です。
迷った場合は、まず独学で少し試してみるのがおすすめです。
入門書を1冊読む。
問題集を少し解く。
1週間から2週間続けてみる。
それでも難しいと感じたら通信講座を検討する。
この流れなら、無駄な出費を抑えながら、自分に合う勉強法を選びやすくなります。
資格勉強は、方法を途中で変えても大丈夫です。
自分に合うやり方で、無理なく学び直しを続けていきましょう。